弥栄の烏・・・「いやさか」と読む [阿部智里]
八咫烏シリーズの第6巻です。
これで1部が終わり、2部に続く?のだとか。
うーん、「玉依姫」からあとが、
なかなか理解しにくい展開で。
むしろ、この前までの物語が好きだっただけに、
「弥栄の烏」という題名もなんだか微妙です。
若宮と雪哉の物語として、
特に雪哉の成長物語として読んできたのでしたが。
肉体も気持ちも
大人になった雪哉が、2部ではどんな姿を見せてくれるのか、
楽しみにはしています。
ただ、「玉依姫」の話から、
シリーズ全体が奇妙に変わってしまった気がして、
残念です。
まあ、それが作者の狙いだったのかもしれませんが、
玉依姫と「山神」
御供と「山神」
大猿と八咫烏。
この関係が「八咫烏」の世界を作り、
やがてはこれを滅ぼすのか。
浜木綿というキャラクターが好きで、
若宮がちょっと苦手。
そもそもえ若宮が、
ちゃんとした金烏だったら、
問題なかったのだろうに、
などと考えてしまいます。
もう一度、読み返してみなくては、と思っています。
これで1部が終わり、2部に続く?のだとか。
うーん、「玉依姫」からあとが、
なかなか理解しにくい展開で。
むしろ、この前までの物語が好きだっただけに、
「弥栄の烏」という題名もなんだか微妙です。
若宮と雪哉の物語として、
特に雪哉の成長物語として読んできたのでしたが。
肉体も気持ちも
大人になった雪哉が、2部ではどんな姿を見せてくれるのか、
楽しみにはしています。
ただ、「玉依姫」の話から、
シリーズ全体が奇妙に変わってしまった気がして、
残念です。
まあ、それが作者の狙いだったのかもしれませんが、
玉依姫と「山神」
御供と「山神」
大猿と八咫烏。
この関係が「八咫烏」の世界を作り、
やがてはこれを滅ぼすのか。
浜木綿というキャラクターが好きで、
若宮がちょっと苦手。
そもそもえ若宮が、
ちゃんとした金烏だったら、
問題なかったのだろうに、
などと考えてしまいます。
もう一度、読み返してみなくては、と思っています。
玉依姫 [阿部智里]
「八咫烏」シリーズ5作目。
4作目から5作目発売までが短かったですね。
この「玉依姫」では、「八咫烏」の世界と人間の世界が繋がります。
また、「山神」に仕える存在としての「猿」と「烏」の関係も
描かれています。
このシリーズはたしか6作まで、と以前作者が語っていたと
思いましたので、
次回作がラストになるのでしょうか?
この「玉依姫」を経て、
八咫烏の世界がどうなるのか、
次作が楽しみです。
・・・・・・ただ、自分としては、
八咫烏の世界は完全な「異世界」として、
これ自体で完結して欲しかったと思いました。
「沼」という通路で人間界とつながなくてもよかったのでは?
と思っています。
「山神」がどういう存在かを明らかにすることで、
この「異世界」の成り立ちを語ることになった、という意味では、
当然書かれるべきものだったとは思いますが・・・・。
この物語が、
どんなふうに完結するのか、
とにもかくにも、
次の作品を待ちたいと思います。
4作目から5作目発売までが短かったですね。
この「玉依姫」では、「八咫烏」の世界と人間の世界が繋がります。
また、「山神」に仕える存在としての「猿」と「烏」の関係も
描かれています。
このシリーズはたしか6作まで、と以前作者が語っていたと
思いましたので、
次回作がラストになるのでしょうか?
この「玉依姫」を経て、
八咫烏の世界がどうなるのか、
次作が楽しみです。
・・・・・・ただ、自分としては、
八咫烏の世界は完全な「異世界」として、
これ自体で完結して欲しかったと思いました。
「沼」という通路で人間界とつながなくてもよかったのでは?
と思っています。
「山神」がどういう存在かを明らかにすることで、
この「異世界」の成り立ちを語ることになった、という意味では、
当然書かれるべきものだったとは思いますが・・・・。
この物語が、
どんなふうに完結するのか、
とにもかくにも、
次の作品を待ちたいと思います。
空棺の烏 [阿部智里]
八咫烏の物語の4作目です。
最初から読んできて、どうもこの世界に嵌ってしまったようです。
烏が人間の形になる「八咫烏」の世界。
ここには貴族の「宮烏」と庶民の「山烏」がいます。
今、次の君主たる「若宮」のもとに、
少年・雪哉が仕えているのですが・・・・。
第1巻では、若宮の妃選びの話と雪哉が若宮に仕えるようになった
事始め。
その後2巻3巻と「若宮」は果たして真の「金烏」なのか?
ならびに、若宮の近習として信頼できるものは誰か、といった
雪哉の物語(といってはやや語弊がありますが)
貴族たちの勢力争いと、「外界」から侵入してきた「猿」との戦い、
またこの「山内」の世界の宮烏と山烏の身分上の差別。
八咫烏の世界にどんどん引き込まれてしまいます。
今作は、近衛兵たるものを養成する学校である「勁草院」が主な舞台。
教官とそこで学ぶ雪哉と仲間たちの訓練の日々にも、
貴族の子弟故の差別があり、宮烏と山烏の反発があります。
その中で雪哉には、果たすべき使命があって・・・・・。
一方、若宮は自分が真の「金烏」なのか、確信が持てないまま、
「猿」との戦いが迫るのを感じています。
タイトルの「空棺の烏」はその名のとおりの
結末につながっているのですが、
ストーリーは(たぶん)まだまだ続きます。
1巻の妃選びの、いかにも「王朝風」な雅びな物語、と思ったものが、
ずいぶん遠くまできた、という気もします。
しかし、その1巻ですでに雪哉の家族、故郷が描かれて、
貴族の特権、それに対する少年・雪哉の思い、
八咫烏の生体にも触れていて、
作者の構想が早くから出来ていたのだろうと想像できます。
2巻3巻とすぐ読んできましたので、4巻も「待っていました」
という気分でした。
今後の続編も楽しみに待ちたいと思います。
最初から読んできて、どうもこの世界に嵌ってしまったようです。
烏が人間の形になる「八咫烏」の世界。
ここには貴族の「宮烏」と庶民の「山烏」がいます。
今、次の君主たる「若宮」のもとに、
少年・雪哉が仕えているのですが・・・・。
第1巻では、若宮の妃選びの話と雪哉が若宮に仕えるようになった
事始め。
その後2巻3巻と「若宮」は果たして真の「金烏」なのか?
ならびに、若宮の近習として信頼できるものは誰か、といった
雪哉の物語(といってはやや語弊がありますが)
貴族たちの勢力争いと、「外界」から侵入してきた「猿」との戦い、
またこの「山内」の世界の宮烏と山烏の身分上の差別。
八咫烏の世界にどんどん引き込まれてしまいます。
今作は、近衛兵たるものを養成する学校である「勁草院」が主な舞台。
教官とそこで学ぶ雪哉と仲間たちの訓練の日々にも、
貴族の子弟故の差別があり、宮烏と山烏の反発があります。
その中で雪哉には、果たすべき使命があって・・・・・。
一方、若宮は自分が真の「金烏」なのか、確信が持てないまま、
「猿」との戦いが迫るのを感じています。
タイトルの「空棺の烏」はその名のとおりの
結末につながっているのですが、
ストーリーは(たぶん)まだまだ続きます。
1巻の妃選びの、いかにも「王朝風」な雅びな物語、と思ったものが、
ずいぶん遠くまできた、という気もします。
しかし、その1巻ですでに雪哉の家族、故郷が描かれて、
貴族の特権、それに対する少年・雪哉の思い、
八咫烏の生体にも触れていて、
作者の構想が早くから出来ていたのだろうと想像できます。
2巻3巻とすぐ読んできましたので、4巻も「待っていました」
という気分でした。
今後の続編も楽しみに待ちたいと思います。