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64-ロクヨン [横山秀夫]

ずっと気になっていた作品でした。

ようやく上下巻を読破。

物語をつかみました。

映画のキャストが豪華で、見に行こうかと一瞬思いましたが・・・。

邦画は別に映画館で見なくても、テレビで十分と思い、結局見ないまま。

特に刑事ものの場合、映画にする意味がわかりません。


読み終わった今になって、

映画のキャストを確認して「なるほど」と思っています。


広報官・三上に佐藤浩市、その部下・諏訪に綾野剛、美雲に榮倉奈々。

日吉が窪田正孝、その母が烏丸せつこ。

三上の娘・あゆみに芳根京子、記者・秋川が瑛太。

ロクヨンの被害者の父・雨宮が永瀬正敏。

幸田が吉岡秀隆、刑事部長・松岡が三浦友和。


そして赤間が滝藤賢一。


娘のこと、妻のこと、刑事に戻りたい思い、広報官としての仕事、

たくさん抱えている三上の視点で描かれた作品です。


ある県警を舞台に、14年前の「ロクヨン」といわれる未解決の誘拐事件

に関わった人々のその後と、

警察内部のポストをめぐる争い。



・・・・しかし、読みにくいです。

三上の思いと事実とがわかりにくいですし、

新たな誘拐事件の、

ウラというのか、

捉え方が、というのか、

狙いというのか、

そこがわかりにくい。


そもそもが「誘拐事件」ではなく、

一種のクーデターのような書き方で、

ところが事件が発生していたわけで。


「あゆみ」がどうなったかはわからずじまい。


三上が広報官として「窓を開けた」シーンはよかったですが。


三上の葛藤と共に読み進めなければならないところが、

この作品の特色かもしれませんが、

ちょっと努力が必要です。


・・・と、思いましたね。


二度、読み始めて挫折し、

三度目に、覚悟を決めて読み通しました。








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