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沈黙のパレード [東野圭吾]

久しぶりのガリレオシリーズ。
湯川の登場です。

帰国して教授になっています。

シリーズものの魅力は、なんといっても主人公のキャラクターでしょう。

自分は新参者の加賀恭一郎が好きです。

新参者は一応の結末を見たので、もう終わりかな、と思っています。

また、キャラクターにとっても、妙に生きのびるより幸せか、と思います。


この湯川の場合、これまでは言わば理論の人。

ところがこの作では、俗塵に混じるというのか、

関係者の店の常連になっています。

ちょっと違和感があります。


エンタメ小説にとっては、シリーズものは人気の証であり、特にミステリーでは

探偵の存在が肝ですし、一度認められた探偵は長く主役を務めることになります。


そこが、逆に難しいところですね。

どこで終わるか、という点で。


いい意味でマンネリ化して、楽しく続けることができるものもありますが・・・

たとえば、晩御飯シリーズ?



ガリレオはミステリーであり、それもかなり魅力的な湯川という人物が主役です。

「マンネリ」というものとは無縁であってほしいですが、

そのためには、どこかで「終わり」にしなければならないでしょう。

多作な作家ですから、新たなシリーズもの、たとえば「マスカレードホテル」のような作品もあります。

単発作品も面白いです。


ですから、もうガリレオはいいのではないでしょうか?

「ただ消えゆくみ」と思っていますが・・・。










沈黙のパレード

沈黙のパレード

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/10/11
  • メディア: 単行本



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人魚の眠る家 [東野圭吾]


この人も多作ですね。


ガリレオ

加賀恭一郎

マスカレードホテル

は読んでいますが。


あとは時間があれば読む感じ?


「ナミヤ雑貨店の奇蹟」は面白かったです。


この

「人魚の眠る家」


は、たまたま手にとったら結局全部読むことになってしまった作品です。


最初は途中でくじけて、読むのをやめたのでしたが・・・・。


脳死状態の娘の「死」を認めたくない母親が、


最新機器の力で「生きている」状態を作り出す、

という、

生とは何か?

死とは何か?

を問う作品ではあります。



ただ、最初に登場した男の子が、

ラストにも登場して・・・。


ネタバレは避けようと思いますが。


ありがちなラストになってしまいました。


これが救いといえば救いなのでしょうが・・・・。、


安易なラスト、という気もしています。



東野圭吾作品としては


やや物足りないかも。



好きなシリーズを選んで読むのが一番だと思います。









人魚の眠る家 (幻冬舎文庫)

人魚の眠る家 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2018/05/30
  • メディア: 文庫



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マスカレード・ナイト・・・マスカレード3作目 [東野圭吾]

東野圭吾「マスカレード」シリーズ最新作を
本屋さんで発見。

四の五の言わず、即購入です。


「マスカレード・ホテル」
「マスカレード・イブ」
に続く3作目です。

大好きな加賀恭一郎シリーズが
おそらく完結してしまって、寂しい思いをしていたので、
その影響もあるでしょう。


このマスカレードシリーズは、
ホテルマンに見えなくはない新田刑事と、
プロのホテルウーマン山岸尚美を中心にした、
「ホテル潜入」モノ、とでも言うのでしょうか?


舞台がホテルであることがもちろん大きな特徴です。


ホテルのサービス、ホテルマン、ホテルウーマンの気概、
を描きつつ、刑事の視点が混ざって、そこにやってくる
宿泊客の事情もあり、の混沌とした、分厚い世界を楽しむこと
ができます。


まあ、これには、
最近の「ミステリー」の、
なんというか「豊かでない」世界というのか、
閉じ込められた世界、というのか、

そういうものに対する自分の反発もあると思います。



渋いホテル支配人、脇役の刑事たち、
訳ありの宿泊客、プロのフロントマン、
個性的な人たちを楽しみながら、
潜入捜査は終盤に向かいます。


ちょっとしたスキに刑事たちが犯人に出し抜かれ、
結果、山岸が危険な目に遭い、新田に助けられる、というのは
まあお決まりになっていますが。

これもまたシリーズものの楽しみですね。


山岸も新田も、
互いに相手の魅力を認めつつ、
(プロとしての能力について、ね)
それぞれの人生を進むのが心地よいです。


さらに次があるのか?


山岸がいつか帰国してきたら、
次の「マスカレード」が楽しめるかもしれませんね。











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祈りの幕が下りる時 [東野圭吾]

「加賀恭一郎」が帰ってきた作品です。

2013年には刊行されていたのですが、読む機会がないまま

きてしまい、今回文庫本で読みました。

加賀シリーズは大好きで、たしか「麒麟の翼」の感想も書いた

のではなかったでしょうか。

「日本橋」にこだわった訳。

捜査一課への復帰を促されながらも、「日本橋」にいた訳が

わかりました。

ようやく一段落ついた、という思い。

加賀ばかりでなく、一読者の自分も、これで一息ついた、よかった!

という思いが湧いてきました。

母親の切ない思いが、伝えられて本当によかった。



さらには登紀子さんとの今後が楽しみになってきました。

そんな「加賀恭一郎」のその後の物語を

期待したくなりました。


大変に多作な作者ですが、

加賀恭一郎は最も魅力的なキャラクターです。

「新参者」からもう一度、読み返してみたいと思います。



ただ、手元に最新作の「危険なビーナス」があります。

もう読んでしまっているので、のちほど感想をアップしますが、

登場人物のキャラクターという点では、どうしても「加賀」への

愛着がある分、この最新作はやや薄めの感想になってしまう

でしょうが。









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「ナミヤ雑貨店の奇蹟」÷・・・「奇跡」じゃなく「奇蹟」なのだ [東野圭吾]

「東野圭吾」といえば、「新参者」であったり「ガリレオ」で
あったりするのですが、ある意味一番感動するのが
この作品であったりする。

3人の若者が出会う思いがけない『奇蹟』
今では殆ど廃屋となっている雑貨店に入り込んでしまった
3人と、時間を超えて出会う人々。

そうして、意外な真面目さを知ったり、
意外な誠実さを知ったりしながら、
奇蹟の出会いが関わる人たちを変えてゆく。

推理物とは違う空気感が新鮮で、
特に終章のナミヤ雑貨店主からの返事が感動的です。


そこまで、一生懸命に考えてくれる他人はいないぜ!

君たちは幸せだ、と思えるラストです。

いいなあ、東野圭吾。

好きな作品はたくさんあるけれど、
これが一番好きだなあ、やっぱり!!


書籍は上が単行本。
下が角川文庫本。











ナミヤ雑貨店の奇蹟

ナミヤ雑貨店の奇蹟

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2012/03/28
  • メディア: 単行本



ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)

ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2014/11/22
  • メディア: 文庫



タグ:東野圭吾
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