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エンタメ小説の魅力と限界 [コラム]

このところ、読書はしていますが、感想が停滞しています。


いわゆる「エンタメ」小説は、シリーズ化が必至。


だからこそ「面白さ」が広まり、登場人物が受け入れられやすくなり、面白みが増す、というものでしょう。

…が、その一方で、


避けられないマンネリ化。



このあたりの「マンネリ」の感じ方は人それぞれでしょうね。


好きなシリーズなら「マンネリ」とは感じないのかもしれませんが・・・・。




たとえば。


晩ご飯シリーズ。


そろそろおなか一杯なんですが。




多作な作者ほど、書きたいものがたくさんあるのだろうとは思います。


でも、読者としては、やっぱリ面白くないとわざわざ買って読もうとは思わない。



特に最近の「時代物」はたくさんのシリーズがあって。


定番の型があるようで、昔のマカロニウエスタンみたい。


前半にやられて、後半に「正義は勝つ」的な??


いわゆる「痛快もの」みたいな。



売れるから並んでいるのでしょうが、


なんだかなあ、と思いますね。




書籍が売れないのには、

それなりの理由があるでしょう。



せめて紙の無駄をなくすためにももっとデジタル化すべきではないでしょうか?


場所もとりませんしね。

大型書店に並ぶたくさんの本を見て、

ちょっと悲しくなります。





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30年振りに読む「二十億光年の孤独」 [コラム]

多分、ほぼ30年ぶりでしょう。

突然「二十億光年の孤独」が読みたくなりました。

この詩を初めて読んだのはおそらく中学生のとき。

キルルし、ハララしているどこかの星で暮らす

遠くの生命。

ここに居る自分と、

遠くの誰かと。

みんなキラキラと孤独で、

でも生きている・・・・・。



そんなイメージが蘇ってきて、

そのときの感動が急に広がって。

なんだかすぐに詩集を手にとりたくなったのでした。


おそらく、

実家の本棚のどこか、もしくは、押し入れのダンボール箱の中


あたりにまだ残っているはず・・・・。


図書館は「貸出中」


なのでアマゾンで買いました。


プライム会員の特典で翌日には手元に到着。


・・・・でも、


これは何なのでしょう?


確かにハララし、キルルし、さらに「ネリリ」

までしていましたが・・・・。


言葉が、

言葉のイメージが変わってしまうのか?


たとえば、後半、


「万有引力とは

ひき合う孤独の力である。


宇宙はひずんでいる。

それ故みんなはもとめ合う」


これは・・・・今読むと

かなり陳腐ではないか?


言葉の新鮮さは、時と共に薄れ、

「詩」は力を失うのでしょうか?


前半は変わらずに、

「火星人」のくだりはやっぱり心奪われ、

少年の頃の詩人と、

昔の自分の幼い心が、

また出会えた、と思えるのですが。

言葉は


というよりも、表現は、

使われ続けると古びてしまうのでしょうか?


「てふてふが いっぴき

だったんかいきょうをわたってゆく」


全部ひらがなで表記してしまいましたが、


誰の詩だったでしょうか?

奇妙に忘れられない詩なのです。


なにかのときに、ふいに頭のどこかから浮かんでくる一節です。


小説の作り出す世界観とはちがって、


「詩」の世界ははるかに儚いものなのか。


きっと「言葉」ひとつの力は、

もっと強力なはず、と思うのです。


自分が年齢を重ねて、感覚が鈍くなっているのかも

しれませんね。


少し時間をおいて、

ゆっくり読んでみましょう。








二十億光年の孤独 (集英社文庫)

二十億光年の孤独 (集英社文庫)

  • 作者: 谷川 俊太郎
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2008/02/20
  • メディア: 文庫



タグ:谷川俊太郎
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書店の本の並べ方 [コラム]

このごろ、

小さな「町の本屋」さんがめっきり減ってきました。

本が売れない、CDが売れないそうですから、

仕方がないかもしれません。


大型書店ばかりになると、

困るのは本を探すときです。

探す本が決まっているなら、店員さんに聞くか、

よくある検索機で探せばいいのですが、

問題は、「これ」と決まっていなくて、

漠然と「この作者のもの」とか、

「なにか面白そうな本はないかな」というとき。

だいたいの大型書店は、

単行本、文庫(それぞれの文庫別)、

新書、雑誌といった感じで、「新刊書」コーナーとか

「話題の本」コーナーがある、といったふうだと思います。

これって、

”この作者の本”と思ってさがすときに、

一番困ります。

単行本はまだしも、文庫の場合、それぞれの文庫別に

当たらないといけません。

・・・・疲れる。

で、最近ちょっと嬉しい本屋さんが、

近場にある芦屋の「未来屋書店」です。

通りを挟んだ向かいの建物には、

ジュンク堂があるので、この二つの書店を主に利用します。


「未来屋」は最近増えた、コーヒーや軽食も楽しめる本屋さん。

ここの1Fには、

作家別のコーナーがあって、

単行本、文庫本が作者別にひとまとまりになっていて、

とても助かります。単行本の隣に文庫本が並んで

混ざっているのが嬉しいです。

ただねえ、ミステリーが分類されているのですが、

その分類の仕方が、作者別ではなく、ここは不満。

書籍の数はジュンク堂の方が多いのですが、

書店に行く時の目的によって、

どちらにするか選んでいます。

コーナーの作り方は、書店によって違うでしょうが、

作者別になっていると、とても嬉しいです。



タグ:書店
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楽しむために読む [コラム]

この間読んだ

「本を守ろうとする猫の話」

作中にいろいろな本が出てきましたね。

読んだことがあるもの、

題名しか知らないもの、

全く知らなかったものもありました。

世界とまで言わなくても、

日本の、たとえば文庫本でももう手に入らない本は

多いです。

単行本にいたってはなおのこと。

全集でも出ていない限りは、またその全集に入っていない作品は

もう図書館で探すしかありません。

世界中にたくさんの本があって、もちろん全てを読むなどは

不可能で、どんな本と出会うかは、まあ、運ですね。


出会った時の年齢にもよりますし、環境によっても、

本の大切さは違ってきます。

「名作」と言われる本を読まなければならない、という

ことはなくて、と言いながら、そういう「名作」を読みふけった

時期もありましたが、何よりも楽しいから読む、それでいいのだ、

と最近は思っています。

SFも、推理ものも、時代ものも、この頃多いグルメものも、

こういうカテゴリーも曖昧になっているような作品が多い気がします。

本屋さんで新刊書を手に取る時の、

ちょっとドキドキする感じ。

これからしばらくは、

これで楽しめそうだ、と思える時の嬉しさ。

逆に途中で放り出すこともありますが。

日々、膨大な本が作られ、少しは読まれるものがあって、

淘汰されてゆく。

大量の紙が消費されて、無駄になってゆく。

でも、生活に必要な必需品ではなくて、

「本」ですから。

ある意味、最初から「無駄」みたいなものです。

その中で、誰かが「好き」と思い、夢中になり、

感動する。

そういう奇跡みたいな出会いが、たぶん、どこかで、毎日

あるわけですよ。

それで十分じゃあないでしょうか。

今日も素敵な出会いがありますように!!




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「本棚」を作る楽しみ [コラム]

「電子書籍」の一番のメリットは場所を取らないこと。
なのですが、ではそれで満足かというとそうでもないのです。

たしかにどこでも読めて嵩張らず、便利には違いない。
でも「本」には所持する楽しみもあるんですよね。

好きな作家の好きなシリーズを揃えたい、とか、
この一冊はどうしても持っていたい、とか。

今、書棚に並んでいる本は、そうやって集めてきた本なのですよ。

そこには自分のちょっとした歴史もあるわけです。

こういう作家に夢中になって、今はこの人が好きで、
ああ、この本はずいぶん長いこと手にとっていないけれども、
やっぱり好きだなあ、と思い出したり。

黄ばんだ本や、汚れた本も、そこまで汚した時間があったから
こそで。

こういう愛着というのは、電子書籍には持ちにくいですよね。

ただ無制限に本を増やすわけにもいかない、という住宅事情も
あるので、そろそろ「チョイス」の時期だろうとは思っています。

本そのものを残しておくか、電子書籍として「読む」楽しみだけで
よしとするのか。

そう言う意味で「本」には付加価値があると思っていますから、
電子書籍と「本」が同じ値段というのは許せない気がする。

時々ありますから、「えっ同じ値段なの?」と思うこと。
だから、やっぱりKindle版がいいな、となります。

最近は楽しめる物を見つけて楽しむ。
単純にそれが一番で、適度な長さであればもっといい、と
思っています。

時に「孤独のグルメ」の心境ですね、はい。
五郎さんにように、ふっと入った場所で、その世界を楽しむ、
そんな時間をこれからも持っていきたいものです。







タグ:書棚
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