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沈黙のパレード [東野圭吾]

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久しぶりのガリレオシリーズ。
湯川の登場です。

帰国して教授になっています。

シリーズものの魅力は、なんといっても主人公のキャラクターでしょう。

自分は新参者の加賀恭一郎が好きです。

新参者は一応の結末を見たので、もう終わりかな、と思っています。

また、キャラクターにとっても、妙に生きのびるより幸せか、と思います。


この湯川の場合、これまでは言わば理論の人。

ところがこの作では、俗塵に混じるというのか、

関係者の店の常連になっています。

ちょっと違和感があります。


エンタメ小説にとっては、シリーズものは人気の証であり、特にミステリーでは

探偵の存在が肝ですし、一度認められた探偵は長く主役を務めることになります。


そこが、逆に難しいところですね。

どこで終わるか、という点で。


いい意味でマンネリ化して、楽しく続けることができるものもありますが・・・

たとえば、晩御飯シリーズ?



ガリレオはミステリーであり、それもかなり魅力的な湯川という人物が主役です。

「マンネリ」というものとは無縁であってほしいですが、

そのためには、どこかで「終わり」にしなければならないでしょう。

多作な作家ですから、新たなシリーズもの、たとえば「マスカレードホテル」のような作品もあります。

単発作品も面白いです。


ですから、もうガリレオはいいのではないでしょうか?

「ただ消えゆくみ」と思っていますが・・・。










沈黙のパレード

沈黙のパレード

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/10/11
  • メディア: 単行本





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