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30年振りに読む「二十億光年の孤独」 [コラム]

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多分、ほぼ30年ぶりでしょう。

突然「二十億光年の孤独」が読みたくなりました。

この詩を初めて読んだのはおそらく中学生のとき。

キルルし、ハララしているどこかの星で暮らす

遠くの生命。

ここに居る自分と、

遠くの誰かと。

みんなキラキラと孤独で、

でも生きている・・・・・。



そんなイメージが蘇ってきて、

そのときの感動が急に広がって。

なんだかすぐに詩集を手にとりたくなったのでした。


おそらく、

実家の本棚のどこか、もしくは、押し入れのダンボール箱の中


あたりにまだ残っているはず・・・・。


図書館は「貸出中」


なのでアマゾンで買いました。


プライム会員の特典で翌日には手元に到着。


・・・・でも、


これは何なのでしょう?


確かにハララし、キルルし、さらに「ネリリ」

までしていましたが・・・・。


言葉が、

言葉のイメージが変わってしまうのか?


たとえば、後半、


「万有引力とは

ひき合う孤独の力である。


宇宙はひずんでいる。

それ故みんなはもとめ合う」


これは・・・・今読むと

かなり陳腐ではないか?


言葉の新鮮さは、時と共に薄れ、

「詩」は力を失うのでしょうか?


前半は変わらずに、

「火星人」のくだりはやっぱり心奪われ、

少年の頃の詩人と、

昔の自分の幼い心が、

また出会えた、と思えるのですが。

言葉は


というよりも、表現は、

使われ続けると古びてしまうのでしょうか?


「てふてふが いっぴき

だったんかいきょうをわたってゆく」


全部ひらがなで表記してしまいましたが、


誰の詩だったでしょうか?

奇妙に忘れられない詩なのです。


なにかのときに、ふいに頭のどこかから浮かんでくる一節です。


小説の作り出す世界観とはちがって、


「詩」の世界ははるかに儚いものなのか。


きっと「言葉」ひとつの力は、

もっと強力なはず、と思うのです。


自分が年齢を重ねて、感覚が鈍くなっているのかも

しれませんね。


少し時間をおいて、

ゆっくり読んでみましょう。








二十億光年の孤独 (集英社文庫)

二十億光年の孤独 (集英社文庫)

  • 作者: 谷川 俊太郎
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2008/02/20
  • メディア: 文庫





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タグ:谷川俊太郎
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