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「陸王」 [池井戸潤]

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池井戸潤の最新刊です。

書店に積まれていて、躊躇なく手に取りました。

お得意の中小企業もの、というのか、まあ「下町ロケット」的な、

というのか、類型化というところは正直ありますが、それでも一気に

読んでしまいました。

今作では、創業100年の「足袋屋」さんが、新分野にチャレンジします。

「ランニングシューズ」です。

これに、就活中の社長の息子、特許を持つ倒産した会社のもと社長、

例によって競合大企業や銀行の敵役、が登場します。

ここに、一度は負けたけれど再起を誓うランナーと、

優秀なシューズフィッターが絡み、物語は進んでいきます。

分かってはいるのだけれども、

やはりラストでは感動してしまう。

また、ちゃんと読者に「勧善懲悪」ではありませんが、

「勝つ」ところまで用意していて、満足感を与えてくれます。

新味はあまりありませんが、

充分楽しめた時間になりました。

これがドラマになったら、どんな配役がいいかな、

などと思いましたね。




陸王

陸王

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2016/07/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)





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